「子育てが一段落したから」「不景気でパートナーの給与だけでは不安」「教育費や老後の資金のため」など、様々な理由で再就職を求める主婦は増えています。
「アベノミクス」を標榜する政府も、女性が活躍する社会を目指し、様々な政策を打ち出してきました。
大きな会社は社内に保育所を設けたり、育休中は時短勤務が認められる、男性も育休を取得できるなど、子育てと仕事を両立する地盤も作られています。
しかしながら、一度仕事を辞め、主婦となった女性には、なかなか厳しい現実が待ち受けていると言えます。

特に子供がいる主婦の場合、両親共に仕事に就いていなければ子供は保育園に入れませんし、きょうだいが同じ保育園に入れるとも限りません。たとえ求職中に子供を預かってもらえたとしても保育園の条件通り3ヶ月以内に仕事に就ける保証はありません。
また子供が急に熱を出し、保育園を休まなくてはならなくなった、もしくはすぐにお迎えに来て欲しいと言われたら、誰が仕事を代わってくれるのでしょう。
あるいは誰が、病気の子供の世話をしてくれるのでしょうか。

子供の病気以外にも、学校や習い事の送迎、親の介護なども担っている主婦にとっては、再就職しようにも、土日祝は休み、時短、残業なし、できれば長期休暇や学校行事には休みを取りたい…など、希望を述べればきりがありません。

反対に、企業にとってみれば、若くて体力もあり、残業や出張もできる人の方が使いやすいのは事実です。
特に小さな職場では、急に休まれたりすると職務をカバーできる人材が十分ではありません。
そういった事情から、ブランクが長くて子供もいる主婦は、どうしても敬遠されてしまいます。
実際に採用されるまでに大きな壁が立ちはだかっているのです。

その壁を打ち破って仕事をするには、何が必要でしょうか。
ブランクが長くても採用したいと思わせるだけのスキル――宅建やFP、簿記などの資格、DTPやCADが使えるなど特殊な能力を持っていると有利です。
保育士や介護関係の資格も重宝されるでしょう。
また子供がいても、病児保育やファミリーサポート、両親の手助けが得られることを伝え、仕事に穴を開けないことを約束できれば、ハンディを乗り越えることができるはずです。
パートナーをはじめとする家族の理解と協力なしには、主婦が再就職することは容易ではありません。
短い時間で効率よく仕事も家事もこなしていく力量が、主婦にはもっとも必要なスキルかもしれませんね。