育児休暇の制度が整備され、子育てや介護中の社員が時短勤務をできるなどの改革が進められていますが、実際は妊娠や出産を機に仕事を辞める人が大半を占めるのが日本の現状です。
公務員や正社員には認められる育児休暇も、非正規の労働者には認められていないことが多く、出産を機に辞めざるを得ない女性が多いのは事実です。
事実、非正規の労働者の場合、約9割が妊娠や出産を機に退職しています。
しかし、制度的に育児休暇を取得できる場合でも、「子供が小さいうちは家にいてあげたい」「育児休暇明けの事が心配」といった考えで辞める場合も多く、二人目の妊娠を機に退職する例も少なくありません。

このように一度は仕事を辞めて子育てに専念した女性が、子供が幼稚園に上がるのを機に、または就学年齢に達したなど、子育てが一段落して自分の時間ができた時、子供の教育資金や老後のために再び仕事を持ちたいと願うのは普通のことです。
これまでの経験や取得した資格を眠らせておかず、社会に還元できれば、経済活動も活発となり、将来の高齢者社会を支える一翼となるでしょう。

しかし、ブランクが長いほど再就職へのハードルは上がり、よほど専門的な高いスキルがないと高収入で華やかな仕事には就けません。
仕事を選ぶことはできず、掃除や工場での作業など、どちらかというと地味で自給の安いパートばかり。
子供が成長して、せっかく時間ができたと思っても、なかなか自分の希望通りに再就職できないのが現状です。

家庭の事情が急変するなど経済的困難に直面して、どうしても急いで再就職しなければならない場合を除けば、再就職の前に自分を振り返ってみましょう。
自分にとって家庭と仕事のバランスとは、人生の中で何を優先したいのか、本当にやりたい仕事なのか、始める時期は適当か、じっくり考えてみる必要があるかもしれません。
また家族の理解・協力は得られるでしょうか。
これまでやってきた家事・育児と同等なものを、家族も自分も望むなら、かなり仕事はセーブしなくてはならないでしょう。
子供の急な病気など、仕事中に困った事態が起きた時に、サポートしてくれる人はいるでしょうか。

うまく再就職できて働き始めたとしても、子供やパートナーに負担をかけていないか、家庭の事情を言い訳に職場に迷惑をかけていないか、心配なことは山ほどあります。
自分自身、家事や育児と仕事との両立に悩む事もあるでしょう。
本当に自分がやりたい仕事に巡り合えるとは限りません。
それでも、お母さんが頑張って働いている姿というのは、実際に職場を知らなくても子供にとっては誇りに感じるものです。
家族に応援してもらい、職場の人とも助け合える信頼関係を築いて、長く仕事を続けられると良いですね。